パワーポイントでは文字だけではなく、画像や図形を使って伝えたいことをわかりやすく表現することができます。
その中で、図形を立体的に使いたい、と考えたことはありませんか?
図形にはかなり多くの種類がありますが、図形の書式というオプションを活用することによって、立体の図形を作ることができます。
そこで今回は、パワーポイントで立体の図形を使う方法について紹介していきます。
パワーポイントで立体の図形を使う方法
では、さっそく立体の図形の作り方を見ていきます。
図形を挿入する
まずは図形を挿入します。
というのも、立体の図形は元々用意されているわけではなく、通常の図形を変形させて作るという段取りを踏む必要があるためです。
【挿入】タブから【図】の中にある【図形】をクリックしましょう。
【図形】をクリックすると、挿入できる図形の一覧が出てきます。
挿入する図形は何でも良いのですが、今回は説明がしやすい長方形を挿入してみます。
図形の書式から3-D回転オプションを使う
図形が挿入できたら、図形に変形を加えて、立体を作っていきます。
まずは図形に3-D回転というオプションをつけましょう。
3-D回転オプションを開く
先ほど挿入した長方形をクリックした状態で【図形の書式】タブに移動してください。
【図形の書式】タブに移動したら、【図形のスタイル】の中にある【図形の効果】をクリックします。
図形の効果に関するオプションの一覧が出てくるため、【3-D回転】にカーソルを合わせます。
すると、3-D回転の図形がたくさん出てくるのですが、こちらの図形は一度スルーして一番下にある【3-D回転オプション】をクリックしてください。
3-D回転を編集する
【3-D回転オプション】をクリックすると、パワーポイント画面の右側に【図形の書式設定】が出てきます。
下の方に【3-D回転】の項目があるので、こちらをいじっていくことになります。
まず、立体を作るためには図形を回転させる必要があるので、【標準スタイル】の中から回転の向きや角度を選んでください。
イメージで出ている図形が、奥行きを追加した後に完成する立体のイメージになるのでわかりやすいと思います。
また、回転の向きを自分で設定することもできます。
【X方向・Y方向・Z方向】にそれぞれ回転軸を選んで調整ができるので、もし厳密に自分で立体の形を決めたいということでしたらここで編集をしていきましょう。
奥行きを設定して立体の図形を作る
先ほどの作業で図形を回転させることに成功しましたが、まだ立体にはなっていませんね。
そこで、ここからは回転させた図形に奥行きを加えて、立体の図形を完成させにいきます。
奥行きを追加する
先ほど編集していた【3-D回転】から少し上に移動すると、【3-D書式】という項目があります。
今後の操作はこの【3-D書式】で行っていくことになります。
手っ取り早く立体に見せるためには、まず奥行きを追加してみましょう。
【3-D書式】の中にある【奥行き】のサイズが0になっているので、サイズを入力してみましょう。単位がptになっていますが、cmで入力をすることも可能です。
今回は100ptと入力をしてみました。数字が大きければ大きいほど、奥行きが長くなります。
面取りをしてみる
これだけでも十分、立体の図形として成り立っていますが、追加で編集をすることも可能です。
その1つが面取りになります。
【3-D書式】の中にある【面取り】から、様々な見た目の図形が選択できるようになっています。
面取りをすることによって、先ほどまではあくまで平面の組み合わせだった立体の図形に、さらに立体感を加えることができます。
光の当て方を変える
また、立体は光の当たり方によって見た目が変わります。
光源の設定をすることによって、光が当たる角度を変えることができます。
【3-D書式】の中にある【光源】から、角度を調整してみましょう。
角度を変えると見た目も変わるので、自分が表現したい立体になるように調整してみてください。
パワーポイントで立体の図形を使いこなそう
今回は、3-D回転や3-D書式を用いることによって立体の図形を作る方法を紹介しました。
立体の図形は作成に少し手間がかかるものの、パワーポイントでの表現の幅が広がるため、使い方を覚えておいて損はないと思います。
では、また別の記事でお会いしましょう。