ついにこのテーマについて触れなくてはならない時がやってきました。笑
というのも、パワポを使ったプレゼンが特技です!と普段から周りに吹聴している手前、プレゼンの尺を稼ぐような不届きなテクニック(?)を紹介するのは気が引けるためです。
しかし、私が調べたところ、「プレゼン 時間稼ぎ」というキーワードはGoogleだけで毎月100人以上が検索していることがわかっています。
そこで今回は、そんな不届き者の皆様のために、プレゼンで時間稼ぎをする方法をこっそり解説していきます。
プレゼンの時間稼ぎは、時によっては有効?
まずは誤解を招かないようにお伝えしておくと、プレゼンでの時間稼ぎは必ずしも悪い行為というわけではありません。
その理由をここから少し説明できればと思います。
時間を使った方が良いシーンはどこかに必ずある
これはプレゼンあるあるだと思うのですが、やってはいけないプレゼンの1つとして、内容が伝わらないレベルの早口が挙げられます。
プレゼンというのは大人数の前で自分の成果物をじっくり見られるため、とにかく緊張します。
緊張すると早口になってしまうというのは本当に良くあることですし、聞いている側からもその緊張は丸わかりです(笑)
よって、プレゼンの時間は余ったものの、内容がしっかりと伝わりきっていないという状況に陥ってしまうこともあり、とてももったいないですよね。
プレゼンの時間稼ぎと聞くと少し聞こえが悪いかもしれませんが、時間を使って内容を正確に伝えられるようにふるまうことも、プレゼンにおける重要なファクターの1つです。
プレゼンの目的を理解し、上手に時間稼ぎをする
私は、プレゼンの目的とはコミュニケーションであると考えています。
プレゼンは文字や画像だけで伝えることのできない微妙なニュアンスや、プレゼンターの想いというものを乗せることができる貴重な手法です。
自分が話しているときは一方通行かもしれませんが、参加者の表情やリアクションを見ながらプレゼンを修正していったり、時には参加者を巻き込んだりと、双方向のコミュニケーションが生まれることが理想となります。
このコミュニケーションがなく、一方的に情報を伝えるだけならプレゼンは必要ありません。
情報を羅列するだけで良いのなら、Wordでレジュメを作って渡して、「あとは見ておいてください!」で解決してしまいます。
プレゼンでコミュニケーションを取るためには、独りよがりな発話だけでなく、どうしても時間を使った(=時間稼ぎに繋がる)催しや雰囲気作りが必要になります。
そこで、コミュニケーション手段としてプレゼンを使っていきつつも、時間稼ぎができるようなテクニックを次の章でいくつか紹介していければと思います。
☆ コミュニケーションのために時間を使ってプレゼンを行う
プレゼンで上手に時間稼ぎをする方法
さて、ここからは「上手に時間稼ぎ」をする具体的な方法を紹介していきます。
不自然にならない範囲でゆっくりと、間を空けて話す
まず、王道かつみなさん一度は経験があるであろうテクニック(?)は、ゆっくりと間を空けて話すことです。
話すスピードを意識する
一般的に、1分間に話す文字数は300文字前後が理想だと言われています。
しかし、先述の通りプレゼンは緊張して話が早くなる人もいるため、早口になってしまっている場合はここを改善するだけでプレゼンの時間を伸ばすことができます。
例えば、1分間で350文字の早口で話してしまう人が300文字で話せるようになると、今まで6分で終わってしまっていた内容を7分使ってプレゼンすることができるようになります。
基本的ではありますが、話すペースは大きくプレゼン時間に影響を与えるため、特に早口の方は1分間300文字を目安にプレゼンの練習をしてみてください。
プレゼンの間を意識する
プレゼンの間に関してはもっと単純です。
文の間やスライドの切り替え時、チャプターが終わった直後など…プレゼンには間というものが至る所に存在しています。
急ぎ足でプレゼンをすると、次へ次へ進もうとしてしまうので、時間が稼げない上に参加者がプレゼンの内容を聞き逃してしまうというリスクもあります。
そこで、プレゼンではなるべく間を取れるところでしっかりと間を取りましょう。
歌を歌う時に息継ぎのタイミングが大切であるように、プレゼンでは適切なタイミングで1~2秒ほど間を取ると、プレゼン慣れした余裕のある印象を与えられます。
例えば、質問を投げかけてから参加者全体の顔を見渡すなど、不自然にならない程度にゆっくりと、間を空けてプレゼンができるようになると、時間稼ぎができるだけでなくプレゼンが単純に上手になります。
導入も簡単なので、すぐに取り入れてみてください。
具体例を出して時間を稼ぎつつ、論を補強する
続いては、具体例を活用した時間稼ぎを紹介します。
普段の会話でも、ただ単に知識や考えを述べるだけではなく、具体例を用いながら論を補強できている人は共感を得やすく、内容も頭に入ってきやすくなります。
同様に、プレゼンにおいてもずっと一本調子で行うのではなく、途中で具体例を出して、より論に納得感を持たせるのが効果的です。
「(ある事柄について話す)~~~、(ここから具体例)例えば皆さんの中でも、○○になっているのを見て、△△だと感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?」といった、投げかけの形で具体例を出す手法は私も良く実践します。
参加者を巻き込んだプレゼンをする
また、時間稼ぎの神髄は参加者を巻き込んだプレゼンです。
質問を投げかける
先ほども述べましたが、プレゼンは一方通行ではなく双方向でコミュニケーションを取るのが良いとされています。
短めのプレゼン時間であっても、冒頭や途中で質問を投げかけ、どなたかに回答してもらうというのは時間稼ぎにもなりますし、プレゼンの双方向性を高めることができます。
この時にできれば、あらかじめ参加者の中にサクラを用意しておくと良いでしょう。
なぜかというと、誰も質問に答えてくれる人がいなかった時の保険になるためです。
誰も回答しないまま時間だけが過ぎていくと、プレゼン会場がとても決まずくなってしまう(実体験)ので、もしもの時の保険として誰かに声をかけておくと盤石です。
グループワークの時間を設ける
また、10分のプレゼン時間などでは難しいかもしれませんが、1時間など、ある程度長尺で時間が与えられている場合は、どこかでグループワークの時間を設けると良いでしょう。
グループワークの時間を設けることで、参加者側にも当事者意識を持ってプレゼンに臨んでもらうことができます。
グループワーク+発表でかなり時間がかかるので、尺があまり長くない時には好ましくないでしょう。
当日のプレゼン時間やコンテンツとのバランスを見ながら設定してみてください。
Zoomではチャット機能もうまく生かす
近年、Zoomを中心としたオンラインでのプレゼンの機会が増えています。
Zoomにはチャット機能がありますから、「では、チャット欄にみなさんの思いつく○○を書いていってみてください!」と伝えて、書き込まれたチャットの内容を拾っていくことで時間稼ぎができます。
特にプレゼンがオンラインになると、当事者意識を持って聞くことが難しくなりますから、こういった参加者を巻き込んだプレゼンというのは重要になってきます。
プレゼンを良くするための時間稼ぎは正義
プレゼンの時間稼ぎは一見悪のように思えますが、実は時間稼ぎで使えるテクニックには、プレゼンの質そのものを高めてくれるものもあります。
みなさんも、この記事の内容を参考に「上手に」プレゼンの時間稼ぎをしてみてください。
では、また別の記事でお会いしましょう。