パワーポイントには過去に、画像などの素材を挿入する機能「クリップアート」が存在していました。
2014年の12月に廃止されたのですが、今もまだ別の機能として残っています。
しかし、クリップアートと検索をすると、未だに過去のクリップアート機能に関する記事が多く、その通り参照してもクリップアートが見つからないという事態も起こっています。
今回は、過去の機能であるクリップアートと、現在の使われ方や代替案を紹介していきます。
※本記事は2021年1月21日に執筆しており、PowerPointのバージョンは2016、OSはWindows10です。環境の違いによって操作には若干の差が出る可能性があります。
クリップアートとは?
Microsoftが提供する無料素材
クリップアートとは、Microsoftが過去に提供していた無料素材です。
Microsoftが素材を提供していたため、著作権についての心配事がなく、気軽に画像データに使用することができます。
外部のサイトで画像を探して保存し、それをパワーポイントに挿入するというのが従来の画像の使い方でしたが、クリップアートを使うと、パワーポイント内で画像を検索してそのまま挿入できるため、手間が省けて便利です。
パワーポイントにはやはり写真やイラストを含む画像は欠かせないため、重宝していた方も多いはずです。パワーポイント以外にも、エクセルやワードにも搭載されていたそうです。
クリップアートは2014年に廃止された機能
そんなクリップアートなのですが、2014年の12月にMicrosoftから発表があり、提供が終了してしまいました。
その代わりに、現在パワーポイントにはオンライン画像やストック画像という機能が備わっています。
この2つの機能も、パワーポイントの中で画像検索や挿入ができるため、クリップアートはこれらの機能に代替されたと考えて良いでしょう。
オンライン画像のクリップアートには著作権がある
現在のバージョンのパワーポイントにも、クリップアートという名前の機能は残っています。
しかし、名前は同じでも機能が異なっているため、過去の古い情報に惑わされないように注意が必要です。
というのも、Microsoftが提供していたクリップアートは著作権フリーでしたが、今のパワーポイントで使うことができるクリップアートには著作権が存在するためです。
オンライン画像では、Bingという検索エンジンから画像を持ってきています。
オンライン画像を使うと、Bingで画像の検索をした時と同様の検索結果を表示してくれます。(良く検索されるものは初期画面に表示されていますが、もちろん自分で検索することもできます)
キーワードを入れて画像検索をした後に、フィルターから「クリップアート」を選ぶことができます。
クリップアートでフィルターをかけると様々なイラストが出てきます。
クリップアートは元々はイラストを中心とした画像素材の総称で、Microsoftのみが提供しているわけではありません。
つまり、このクリップアートはロイヤリティフリー(自由に使っていい)わけではなく、著作権で保護されている可能性はとても高いです。
よって、現在のパワーポイントでクリップアートを利用するためには著作権について考慮する必要があります。
オンライン画像からクリップアートを使いたい場合はこちらの記事も読んでおくと良いでしょう。(別タブで開きます)
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今、クリップアートの代わりに使えるのは?
え、クリップアートって著作権フリーじゃないんだ!もっと気軽に使える素材ってないの??
そう思った方はこれらの機能やサイトを試してみてはいかがでしょうか。
著作権フリーのストック画像
1つ目はストック画像です。
Microsoft様によると、ストック画像はロイヤリティフリー、つまり著作権を気にせずに使っていい素材とのこと。
オンライン画像がBingという検索エンジンから画像を引っ張ってくるのに対して、ストック画像はパワーポイント内に画像がストックされているため、自由に使えます。
著作権フリーということは、出典元を明示したりライセンスを確認したりという手間を省くことができるのでおすすめです。
しかし、現状ではストック画像は約8000点ほどしか登録されていないため、検索しても該当する画像が出てこない可能性があります。
ストック画像について詳しくはこちらの記事をご確認ください。(別タブが開きます)
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高品質の画像を無料で手に入れるならダウンロードサイト
2つ目は外部サイトから素材を入手する方法です。
画像やイラストについては、高品質なものを使えるとよりパワーポイントのクオリティを上げることが出来ます。


「写真AC」や「イラストAC」は、メールアドレスとパスワードを設定するだけで、基本無料で高品質な素材をダウンロードすることが出来る優良サイトです。
私も良く使っているおすすめサイトなので、ぜひ無料会員登録をしてみてください。
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パワーポイントのクリップアートは過去の機能
パワーポイントのクリップアートには様々な情報が出回っています。
現在のバージョンのパワーポイントでは、クリップアートは著作権フリーではないので注意しましょう。
では、また別の記事でお会いしましょう。