プレゼンの目次は読み上げる?正しい発表の方法を解説!

パワーポイントの中に、その日のプレゼンの流れを説明した目次スライドを入れることは少なくありません。

しかし、作成した目次をプレゼン中にそのまま読み上げていませんか?

たしかに、目次は参加者にプレゼンの大枠を把握してもらう助けになるコンテンツですが、実はプレゼン中には使い方に少し注意が必要です。

そこで、今回はプレゼン中に目次を読み上げる必要があるのか?というテーマについてお話をさせていただきます。

プレゼンでは目次を読み上げないほうが良い

一般的に、プレゼン中に目次をそのまま読み上げることはあまり好ましくないとされています。

実際に様々のサイトで「目次は読み上げない」という考え方は多く紹介されています。

「せっかくスライドまで作ったのにどうして?」と感じる方も多いと思いますので、最初になぜ目次を読み上げてはいけないのか解説していきます。

書いてあることをそのまま読み上げるのは好ましくない

パワーポイントに書いてあることをそのまま読み上げている男性

これは目次というよりもプレゼンのルールになるのですが、プレゼンではパワーポイントに書いてあることをそのまま読み上げるのは良くないとされています。

なぜなら、目の前のパワーポイントに書いてある内容をそのままプレゼンでも読み上げられると、参加者はプレゼンではなくパワーポイントに注意を向ければ内容を理解できてしまい、プレゼンを聞いてもらえなくなってしまうためです。

そこで、パワーポイントにはなるべく文章は少なく、箇条書きで要点をまとめておき、プレゼンでその行間を補足して説明するというやり方が推奨されています。

しかし、目次はどうしても文字のみを並べたものになりがちですから、そのまま読み上げてしまう、という人も少なくありません。

参加者からすると、目次に書いていることとプレゼンの内容が同じため、そこから先もパワーポイントを見ておけばプレゼンは聞かなくてもいい、と思われてしまうこともあります。

プレゼンでは使える時間が決まっている

また、その他の意見で多いのは、プレゼンで使える時間は決まっているという考えです。

時間に制限がない場合は気にならないかもしれませんが、例えば特に取引先へのプレゼンでは、相手の貴重な時間をいただいてプレゼンをすることになります。

そうした時に、プレゼンの本筋ではない目次についてイチから読み上げてしまったらどうでしょうか。

本質であるプレゼンの中身に時間を割けなくなってしまうはずです。

そこで、時間が制限されているプレゼンにおいては、目次をそのまま読み上げると時間がもったいないという考え方も納得できるものです。

プレゼン時間が5分や10分など、極端に短い場合は目次のスライドそのものが必要ないかもしれませんね。

 

☆ プレゼンでは、書いてあることをそのまま読み上げるのは良くない
☆ 時間が限られたプレゼンでは、目次を読み上げている時間がもったいない

 

プレゼンで目次を読み上げずに見せる時の注意点

ここまでで、プレゼンで目次を読み上げるのは良くない、という考え方をお伝えしてきましたが、これは目次のスライドは必要ない!ということでは全くありません。

そこで、続いてはプレゼンで目次を読み上げずに見せる時の注意点を紹介していきます。

目次のスライドはすぐには飛ばさない

プレゼンで目次を読み上げずに見せる時に、陥りやすい失敗があります。

それは、

「本日のアジェンダはこのようになっています。(次のスライドへ)~~~」といったプレゼンです。

皆さん、思いがけずにこの失敗をしてしまっていませんか?

どこが失敗なのかというと、上のプレゼンでは目次のスライドが出てから3秒くらいで次のスライドへ移動してしまっています。これではさすがに目次の内容は理解できませんよね。

「目次のスライドは作るけど、読み上げない」という考え方に忠実にプレゼンを作ると、目次のスライドがそもそも意味をなさないプレゼンになってしまいがちです。

その日はじめてプレゼンを聞く参加者にとっては、目次のスライドでその日のプレゼンの流れを把握するしかないので、プレゼンの時には最初に目次を見せて、自分のプレゼンの流れをしっかりと伝えてあげるのが親切です。

結局、目次は読み上げるのか?

しかし、本記事の前半では「目次は読み上げなくて良い」という説明をしたため、プレゼンの流れを目次を見せて説明するというのは矛盾してしまっているようにも思われます。

そこで最後に、目次を読み上げずに内容を理解してもらう方法を紹介します。

目次は読み上げるのではなく、説明する

目次はそのまま読み上げることが良くないのであって、説明すること自体は悪ではありませんし、むしろその日の流れを最初に説明しておくことは参加者の理解促進に繋がります。

一見矛盾した考えのようにも見えますが、ではどうすれば良いのかというと、目次の内容をかみくだいて説明するという方法を試してみてください。

目次を読み上げるべきではないプレゼン

パワーポイントの目次

例えば、上の画像のような目次があった時に、良くないパターンとしては、

「本日は、①パワーポイントとは? ②パワーポイントの基本知識 ③おしゃれなプレゼン資料を作ろう という3つの内容についてプレゼンを進めていきます」

といった読み上げのやり方です。

資料に書いてあることをそのまま読み上げているだけなので、別にプレゼンをしなくても内容が理解できてしまいます。

これが、プレゼン中に目次は読み上げない方が良い、という前半の話に繋がってきます。

目次を読み上げるのではなく、説明する

例えば、この目次があった時に私なら、

「本日は私からパワーポイントの基本的な知識について説明をした後、後半では皆さまに実際にプレゼン資料を作っていただくワークの時間もご用意しております」

というプレゼンをします。

ここでは、ただ単に目次のスライドを読み上げるのではなく、参加者が目次のスライドに目を通している間に、具体的にプレゼンがどのように進んでいくのか説明しており、よりプレゼンの流れが理解しやすくなっています。

「目次はそのまま読み上げるのではなく、追加で説明をしてあげる」というやり方が、プレゼンにおける目次の使い方の正解になります。

 

☆ プレゼン中、目次のスライドをすぐに飛ばしてはいけない
☆ そのまま目次を読み上げるのではなく、内容をかみくだいて説明すると良い

 

プレゼンで使う目次の目的を理解しよう

今回はプレゼン中の目次について、重要性と正しいプレゼンのやり方を紹介してきました。

プレゼンを成功させるためには、「どうすれば参加者に内容を理解してもらいやすくなるか」という気配りを意識することが大切ですので、今回の目次も含めて日々勉強していきましょう。

では、また別の記事でお会いしましょう。

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