成功するプレゼンには様々な要素がありますが、自己紹介はその中の1つです。
自己紹介の内容は比較的自由に決められるだけに、逆に何を話せば良いのだろう?と悩むことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プレゼンを成功させるために自己紹介で意識しておいたほうが良いことを紹介していきます。
プレゼン前の準備に活かしてみてください。
プレゼンの自己紹介は大切?
自己紹介のコツについて話す前に、まずはプレゼンにおいて自己紹介がなぜ重要かについてお話しします。
自己紹介はプレゼン全体の印象を決定づける
プレゼンの中でも自己紹介は少し特殊な立ち位置になっています。
というのも、プレゼンの本編はその日に伝えたい内容が決まっているので、あまり好き勝手なことは言えません。
しかし、自己紹介は別で、比較的プレゼンターに自由が与えられています。
とはいえ、プレゼンの緊張感がまだ残っている中、最初のパートで自己紹介をするため、参加者にとっては一番印象に残る部分にもなります。
つまり、自己紹介は「自由に決められる」にも関わらず印象に残りやすく、場合によってはその後のプレゼンの刺さりやすさや受け入れられやすさにも影響してくる可能性があるのです。
その後のプレゼンの期待感を決定づける自己紹介は、プレゼンの中でも重要な要素と言えるでしょう。
プレゼンにおける自己紹介の役割
先ほどの説明の通り、プレゼンにおいて重要な要素である自己紹介ですが、実際にプレゼン全体の中で、自己紹介がどのような役割を持っているのかを考えていきます。
もちろん状況にもよると思いますが、自己紹介にはプレゼン前のアイスブレイクの効果があると言われています。
特に初対面でのプレゼンは堅苦しい雰囲気になりやすく、参加しているメンバーの中にも一定以上の緊張感が出てくることは少なくありません。
そんなプレゼンの本編に対する緊張感が高まる中、自己紹介は唯一本編に関係のないことを話せる機会と言えます。
人によっては趣味の話や余談は避けましょう、みたいなことを言う人もいるかもしれませんが、これからプレゼンをする人がどんな人なのか、参加者に知ってもらうことは大切です。
誰しもが見ず知らずの人にプレゼンをされるよりは、どんな人かわかっている人からプレゼンをされる方が信頼できますよね。
そういった意味で、プレゼンに関連する内容はもちろんいれつつも、ある程度自由に自分のことを開示することも重要だと考えています。
もちろん、プレゼンの本題から外れた内容を長く話しすぎるとその後の印象が薄まってしまうので、ほどほどにして本題に入るようにしてください。
これまでの内容をまとめると、プレゼンにおける自己紹介では、自分の人柄を参加者に伝えつつも、これから始まるプレゼンの期待感を高めるような内容であることが好ましいということになります。
プレゼンを成功させる自己紹介の極意
さて、ここまでプレゼンにおける自己紹介の重要性について説明してきましたが、続いてはどのような要素を入れると自己紹介が成功しやすいかについて具体的に紹介していきます。
プレゼンの内容に関係のあるエピソードを入れる
まず、自己紹介を成功させる手っ取り早いテクニックは、プレゼンの内容に関係したエピソードを入れることです。
自己紹介もプレゼンの一部ですから、どうせならプレゼンにそのまま繋げられるような内容だとスムーズに自己紹介からプレゼンの本編に移行することができます。
これだけ見てもわかりづらいかもしれないので、実際に使えそうな自己紹介の例を2パターン見ていきましょう。
【例:ビジネス版】商品に関連したエピソード
まず、プレゼンの中で紹介する商品が決まっている場合は、自分とその商品との関係性がわかるようなエピソードを盛り込むのがおすすめです。
具体例はこちらです。
さて、本日は「パワーポイントのテンプレート」について紹介させていただきます。
私はパワーポイントを使った資料作成をする機会が多く、社会人になってから最初の1年で約50個のパワーポイント資料を作っていました。
ある時にふと気になり、パワーポイント作成にかかっていた時間を計算してみたのですが、それがなんと合計で200時間を超えていたのです…!
世の中のビジネスマンには資料作成ではなく、資料の内容にもっと時間をかけて取り組めるような仕組みを作りたい、そんな思いから「パワポ大学のパワポテンプレート」は産まれました。
そこで、今日はパワポ大学のテンプレートを使うと具体的にどれくらい作業の効率が改善されるかを紹介していこうと思います。
このように、商品への思い入れや誕生秘話などを自己紹介に盛り込むことによって、参加者から共感を得られるだけでなく、その商品を紹介するプレゼンターへの信頼を獲得する効果も期待できます。
【例:セミナー版】プレゼンのテーマに関連したエピソード
また、セミナーのような一定のテーマに即したプレゼンをする時には、そのテーマに関連したエピソードを自己紹介に盛り込んでおきましょう。
本日はパワポ大学による「パワーポイント講座」にお越しくださりありがとうございます。
プレゼンターはパワポ大学の学長である私が務めさせていただきます。
私のパワーポイントとの出会いは大学2年生の時でした。私が所属していたゼミでは、毎年大規模なプレゼン大会が開かれており、内容も資料もハイレベルなものが要求されていました。
持ち前の負けず嫌いから、連日パワーポイントで資料を作り続け、ひどい時には1日10時間パワポを作る生活が3日連続で続いたこともあるほどです。
今ではそんな無茶はできませんが、その頃から今まで工夫してパワーポイントを作ってきましたので、今回はその経験を踏まえて、皆さんにマスターしていただきたいパワポ作成の極意を紹介していければと思います。
このように、特定のテーマに関する自分の過去の実体験などを入れることができると、この後のプレゼンで語られるテーマへの専門性をアピールできたり、参加者が内容に入り込みやすくなったりする効果が期待できます。
いずれの例も、自分の実体験を話すことで親近感を持ってもらおうとしています。
実際に、自分の趣味や特技について好き勝手に語るよりも、その日に話す内容に合わせて自己紹介をカスタマイズすると上手くいくことも多いので、ぜひ試してみてください。
“意外”な一面を盛り込んだ自己紹介をする
また、自己紹介は必ずしも商品やその日のテーマに関する内容だけで固めなくてはいけないわけではありません。
そもそも自己紹介って本来は自分の好きなことを話す時間ですし、あなたのパーソナリティを知ってもらえるような内容が入っている方が良いこともあります。
そうなってくると、自分の趣味や特技、性格などを紹介することになると思いますが、自分に興味を持ってもらえるような要素を組み込むのはなかなか難しいです。
そこで、私が個人的に使っていて感触の良かった手法を紹介します。
それは、自分の”意外”な一面を盛り込んだ自己紹介をすることです。
私は今ではパワーポイントを仕事にするくらいパワーポイントに対して自信を持っています。
しかし、昔からそうだったわけではありません。
実は小学校・中学校の頃は美術が一番の苦手で、美術の通知表は5段階で2、調子の良い時でも3しか取れていませんでした。
このように、自分の印象や実績からは少し意外に思われるようなエピソードを組み込むことで興味を惹くことができたり、上手くいくと笑いを引き出すことができたりもします。
こういった鉄板の自己紹介ネタのようなものを持っておくと、ビジネスだけでなく日常の自己紹介でも大いに役立つのでおすすめです。
プレゼン用の自己紹介スライドを用意しておく
また、プレゼンの本編ではパワーポイントを使うことが多いと思いますが、もちろん自己紹介にもパワーポイントを活用することができます。
パワーポイントがあることによって参加者の理解が深まるだけでなく、自分が自己紹介で話そうと思っている内容を箇条書きで書いておけるため、原稿を飛ばしてしまうリスクを軽減することができます。
しかし、上の具体例のように文字だけで構成された自己紹介のスライドだと少し物寂しいですよね。
もちろん必要以上に時間をかける必要はありませんが、簡単な作業をすることで自己紹介スライドをあっという間でおしゃれにする方法を紹介しているので、興味のある方はこちらの記事も合わせて読んでみてください。
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プレゼンのつかみ、自己紹介を成功させよう
プレゼンにおける自己紹介は、人間関係における挨拶のようなものです。
必要以上に気負う必要はありませんが、何事も準備が大切です。
この記事を参考に、自己紹介の構成を工夫してみるとプレゼンがよりうまくいくこともあるかもしれないため、挑戦してみてください。
では、また別の記事でお会いしましょう。