パワーポイントは、現在最も使われているプレゼンテーションツールです。
プレゼンにはスライドショーを用いますが、スライドショー中に別のページや別のパワーポイント、外部のWebサイトに移動したい!と、思うことは良くあると思います。
そこで今回は、パワーポイントのスライド内に設置することのできるハイパーリンクについて紹介していきます。
パワーポイントのスライド内にリンクを貼り付ける
パワーポイントには様々なリンクを貼り付けることができます。
パワーポイント内の文字や図形などのオブジェクトに対してハイパーリンクというものを設置することによって、指定したページやパワーポイント、Webサイトへのリンクを設定できます。
そこで、ここからは設置したいリンクの種類ごとに設定方法を紹介します。
ページを指定してリンクを設定する
まずは同じパワーポイントの別のページを指定してリンクを貼り付ける方法です。
リンクの設定
リンクは文字や図形などのオブジェクトに設置することができるため、あらかじめリンクを設置したいオブジェクトを選択しておきます。
選択後に、【挿入】タブに移動して、【リンク】をクリックしてください。
【リンク】をクリックすると、【ハイパーリンクの挿入】というダイアログが出てきます。
【リンク先】から【このドキュメント内】を選択して、移動したいスライドを選びましょう。
今回は5枚目のスライドに飛んでもらいたいので、スライド5を選択します。スライドの枚数が増えてくると複雑になりますが、右側にスライドのプレビューが出るので安心ですね。
あとはスライドショーの状態で設定してテキストリンクをクリックすると、指定したページに一気に移動してくれます。
リンク設定を解除する
また、一度設定したリンク先を変更、もしくはリンク設定を解除したい場合は、ハイパーリンクを設置したオブジェクトをもう1度クリックして【リンク】を選択しましょう。
すると、【ハイパーリンクの編集】の右下に【リンクの解除】というボタンが出てくるので、【リンクの解除】をクリックすると1度設定したリンクを解除することができます。
別のパワーポイントファイルにリンクを設定する
また、2つのパワーポイントを別々で作って、1つのプレゼンでまとめて使いたい!という場合には、別のパワーポイントファイルに向けてリンクを設定することも可能です。
つまり、プレゼン中に2つのパワーポイントファイルを行き来できるということです。
もちろん一度スライドショーを終了して、そこからもう1つのファイルを開いても良いのですが、リンクを設定して移動ができた方がスマートに感じてもらえると思います。
さっそく設定方法を見ていきましょう。
別ファイルへのリンク設定
まずは先ほどの手順と同様に、【ハイパーリンクの挿入】まで移動します。
先ほどは、【このドキュメント内】からページを指定して選択しましたが、今回はここが少し違います。
【ファイル、Webページ】から、移動先のパワーポイントファイルを選択しましょう。
今回は「プレゼンテーション1」から「プレゼンテーション2」にリンクを設定したいため、リンク先の「プレゼンテーション2」のパワーポイントファイルを選択します。
設定ができたらOKを押しましょう。
あとは先ほどと同様、スライドショーの状態で設定してテキストリンクをクリックすると、別のパワーポイントファイルに一気に移動してくれます。
元のパワーポイントファイルに戻るためには
良くあるパターンとして、ハイパーリンクを用いて別のパワーポイントに移動した後に、もう1度元のパワーポイントファイルに戻りたいということがあります。
というのも、移動後のパワーポイントでは、スライドショーを用いて前後のスライドに移動することができます。
そうしているうちに、
「あれ、いつになったら元のパワポに戻れるの?」
となってしまうことも少なくありません。
そんな時はリンク先のパワーポイントで、
- スライドショーを最後まで終わらせる
- スライドショー中に【Escキー】を押す
このいずれかを実行することで、元のパワーポイントに戻ることができます。
外部のWebサイトにリンクを設定する
また、パワーポイント間の移動だけでなく、外部のWebサイトへのリンクを作成することも可能です。
こちらも簡単に設定できるので、やり方を見ていきます。
途中までは同様の手順で、リンクを設置したいオブジェクトを選択してから【ハイパーリンクの挿入】を開き、【ファイル、Webページ】に移動します。
先ほどは移動先のファイルをフォルダー内から選んだと思いますが、今回は下の方にある【アドレス】の部分を使います。
アドレスに移動したいWebサイトのURLを打ち込むことによって、外部のWebサイトへのリンクが生成されます。
スライドショー中にリンクをクリックすると、指定したWebページが開かれます。
Webページからパワーポイントのスライドショーに戻る
こちらも現在のスライドショーとは別の画面が開かれるため、戻る時には注意が必要です。
Webページの紹介が終わった後は、ブラウザを最小化、もしくは閉じることによってパワーポイントのスライドショーに戻ることができます。
貼り付けたリンクに飛ばない時の対処法
ハイパーリンクはスライドショー中のみ有効
リンクを貼り付けたのに、クリックしても指定したページに飛ばない!ということもあると思います。
そんな時は、パワーポイントがスライドショーになっているかを確認してみましょう。
というのも、ハイパーリンクはスライドショー中にのみ機能するようになっているためです。(スライド作成画面ではオブジェクトの編集をするため、ハイパーリンクは反応しません。)
ただし、スライド作成画面にいる時も、【Ctrlキー】を押しながらオブジェクトをクリックすることで、リンク先に飛ぶことができます。
このやり方でリンク先に移動できない場合は、諦めてスライドショーを開始するようにしましょう。
外部のファイルが破損している可能性もある
また、スライドショーにしたにも関わらずリンク先に飛ばないという方は、このようなシステムメッセージが流れてきたのではないでしょうか。
「指定されたファイルを開くことができません」
このメッセージは、リンク先のファイルが既に削除されてしまっている時に出ます。
リンク先に設定したファイルが存在するかを確認して、正しいリンク先のファイルがあった場合は、新しくリンク先に設定し直しましょう。
それでも解決しない!という場合はマイクロソフトの公式ページも確認してみましょう。
プレゼンテーションに、移動または削除されている Excel ブックへのリンクが含まれている場合、破損しているリンクを更新…
URLに自動で設定されたリンクを解除する
URLを挿入すると、勝手にハイパーリンクがついてしまう
また、パワーポイントはURLをコピーして貼り付けると、自動でハイパーリンクが設定されます。
親切設計ではありますが、人によってはリンクは要らないなあ…と思うこともあると思います。
ハイパーリンクを解除する方法
そこで、勝手に設定されたハイパーリンクを解除する方法を紹介します。
こちらの画像をご覧ください。(めっちゃ見づらいです)
ハイパーリンクが設定されたURLを含むテキストボックスを選択してカーソルを合わせると、うっすらとオレンジ色のアイコンが出てきます。(本当に見づらいですよね)
オレンジ色のアイコンの上にマウスを重ねると、【オートコレクトのオプション】というボタンが出てくるのでクリックしましょう。
ここからはリンクをどのように削除したいかでやり方が2つに分かれます。
今回のURLだけハイパーリンクを削除したい時
まず、今回設定されたハイパーリンクだけを削除したい場合は【ハイパーリンクを元に戻す】をクリックしてください。
すると、設定されていたハイパーリンクが解除されて表記が元に戻ります。
もう1度ハイパーリンクを設定し直したい時は【ハイパーリンクのやり直し】をクリックすればOKです。
ちなみに、このやり方だと次回に何かのURLを挿入すると、そのURLには自動でハイパーリンクが設置されます。
URLにハイパーリンクが自動で設定されないようにする
そもそもハイパーリンクが自動でついてしまうことを防ぐやり方がこちらです。
途中までは先ほどと同じ手順になるのですが、【オートコレクトのオプション】から【ハイパーリンクを自動的に作成しない】をクリックしましょう。
この設定をしておくと、今後URLを挿入してもハイパーリンクが自動で生成されなくなります。
パワーポイントのリンク設定を使いこなそう
パワーポイントには様々なリンク設定があります。
全く使えなくてもプレゼンはできますが、使うことができればよりスマートにプレゼンを進めることができます。
画面の切り替えに戸惑ってしまうと慣れてない感が出てしまうので、是非覚えておきましょう。
では、また別の記事でお会いしましょう。