プレゼンの中身に苦心したり、パワーポイントに趣向を凝らしたりと、多かれ少なかれ、大事なプレゼンには入念に準備を重ねると思います。
そんな中、プレゼンの「まとめ」について考えたことはありますか?
本編以外の部分だと、プレゼンの「つかみ」についてはある程度意識するかもしれませんが、「まとめ」まで気を配ることはあまりないのではないでしょうか。
しかし、プレゼンにおけるまとめは、内容やつかみと同様に重要な要素であり、決して軽視することはできません。
そこで今回は、プレゼンにおける理想のまとめ方や終わり方をわかりやすく解説していきます。
※ちなみにプレゼンのつかみについてはこちらの記事でまとめてあります。
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プレゼンのまとめ方や終わり方が重要な理由
先述の通り、プレゼンにおけるまとめは、プレゼンの内容やつかみと同じくらい重要です。
そこまでのプレゼンの内容が良くても、最後のまとめ方や終わり方が微妙だと、プレゼン全体の印象も引っ張られてしまうこともあるかもしれません。
プレゼンの効果を高めるために、まとめにはいくつか盛り込みたい要素があります。
そこで、本題に入る前にプレゼンのまとめが持つ役割を明確にしておきましょう。
プレゼンの結論や意図を抜け漏れなく伝えるため
まず最初に意識してもらいたいのは、プレゼンの内容を1度で全て覚えてもらえることは滅多にないということです。
というのも、人間の集中力には限界がある上に、聞き手は受動的にプレゼンを聞くため、全ての内容に対して集中して理解することはしません。
また、あなたは入念にプレゼンの準備をしていたので内容を熟知しているかもしれませんが、聞き手にとっては初めて聞く内容のため、集中していても内容が頭に入りにくいです。
よって、プレゼンの本編が終わった段階では、おそらく聞き手の中でも「あれ?今日のプレゼンってどういう内容だったっけ…?」といったモヤモヤだったり、認識の微妙なズレが少なからず存在している状況になることは多いです。
そこで、最後に一度まとめをすることによって、その日のプレゼンにおける結論や、こちら側の意図を抜け漏れなく伝えることは、プレゼンの理解を深める上で必要不可欠な気遣いになります。
プレゼンの「まとめ」は聞き手の次の行動に直結するため
また、プレゼンにおいてまとめ方や終わり方が重要なもう1つの理由として、聞き手への行動を喚起することが挙げられます。
みなさんはプレゼンを作る時、どのような目的でプレゼンを作成しようと考えますか?
「自社サービスの売り込み」だったり「機能の説明」だったり、はたまた何気ない情報共有だったりと、様々な目的が考えられますが、これらの目的にはある共通項があります。
それは、「聞き手に何かしらのアクションを求めている」という点です。
参加者のためにプレゼンを作っている以上、聞いてくれた人がこのプレゼンを聞いて○○してほしい、○○になってほしいという思いは多くの場合入ってきます。
したがって、ただ内容の紹介をするだけではなく、聞き手が取るべき次の行動を具体的に提示することは、まとめが持つ役割の1つになります。
プレゼンの理想的なまとめ方や終わり方
上記の内容を踏まえた上で、プレゼンの理想なまとめ方や終わり方について紹介していきます。
プレゼンで伝えたかったことを要約する
先述した通り、プレゼンをまとめる時にはプレゼンの結論や要旨を抜け漏れなく伝える必要があります。
そんな時に使えるのが、プレゼンのまとめスライドです。
上のパワーポイント例のように、プレゼンの最後にその日に話した内容を要約したスライドを必ず1枚入れるようにしましょう。
まとめスライドによって、参加者がプレゼンを思い返しながら内容を反芻することができるため、深い理解に繋がります。
工夫できる点としては、ただ単に箇条書きで項目だけを並べるだけではなく、項目に対する説明文を1文ずつ付け加えてあげると、よりわかりやすいまとめスライドを作ることができます。
プレゼンの参加者に次のアクションを提示する
こちらもまとめの役割として説明した内容になりますが、参加者に次のアクションを提示することを忘れないようにしてください。
プレゼンには、参加者に対して何かを訴えかけるという目的があるはずです。
「あれ、今日のプレゼンを聞いて私たちはどうすれば良いのだろう?」となってしまわないように、しっかりとプレゼンの参加者に次のアクションを提示していきましょう。
実は、先ほどお見せしたまとめスライドにもその要素は入っています。
おそらく今回のプレゼンの目的であった「マーケティング研究会に入ってほしい」というゴールに対して、次にどのようなアクションを取れば良いかが書かれています。
このまとめスライドを見ることで、サークルに興味を持ってくれた参加者が「このサークルに入るためには公式LINEを見れば良いのか!」といった明確なアクションを想起することができます。
説明だけして満足するのではなく、プレゼンの目的に合わせた「成果」を最後まで意識するようにしましょう。
プレゼンのまとめスライドも工夫できる
プレゼンのまとめは口頭で行うことも多いですが、パワーポイントを用いてプレゼンを行っている場合はせっかくなのでまとめスライドも拘ってみてください。
その際にプレゼン/パワポ界隈で度々議論に上がるのが、「ご清聴ありがとうございました問題」です。
聞いたことないよ!という方も多いと思うので簡単に説明しますが、プレゼンを終わる時にご清聴ありがとうございましたというのはあまり好ましくないと考え方になります。
私の個人的な考え方と、プレゼンにおける最後のスライドをセンス良くまとめる方法をこちらの記事で紹介しているので、最後のスライドを決めかねている方がいれば読んでみてください。
▼パワーポイントで「ご清聴ありがとうございました」をセンス良くまとめる
パワーポイントでプレゼンを行う際、最後には必ずと言っていいほど「ご清聴ありがとうございました」と口頭で伝えると思います。そこで、最後に「ご清聴ありがとうございました」というスライドを作りたいと思い、検索をかけた方も少なくないでしょう[…]
プレゼンは最後こそスマートにまとめて差をつけよう
プレゼンは中身や冒頭のつかみに意識が向きがちですが、最後の印象を決めるのは「まとめ方」になります。
本記事で紹介した内容を念頭に置いて。わかりやすいプレゼンを心掛けてください。
では、また別の記事でお会いしましょう。