斜めもOK!パワーポイントで画像を自由自在にトリミングする

パワーポイントに外部で入手した画像やイラストを載せるとき、ダウンロードしてきた画像が必ずしも理想の姿かたちをしているとは限りません。

「この画像、四角形じゃなくて円にしたいな…」
「もうちょっと縦横比を調整したいな…」
「いや、斜めにトリミング入れたいな…(変態)」

今回は、そんなトリミングに関するテクニックを紹介していきます!

【基礎編】トリミング機能で出来ること

まずは、特に複雑な操作は必要とせず、パワーポイントに備わっているトリミング機能だけでできるトリミングからです。

通常のトリミング

完成図

パワーポイントで画像をトリミングする

一番基本の形です。顔の部分を拡大したいので、中央に寄るように画像をトリミングしていきます。

トリミングを選択して、自分の希望の形にトリミングする

【図の形式】➡【トリミング】でトリミング画面を開きます。するとトリミング用の画面が現れるため、自分の希望の形にトリミングを行ってください。
今回は顔の部分だけを残したいので、四方をそれぞれ調整しています。
トリミングが終了したら、スライド内の余白の部分をクリックするとトリミングが完了します。
あとは、残った部分を拡大すると完成図にようになります。

縦横比を設定したトリミング

完成図

縦横比を設定してトリミングする

次は、「縦横比」を調整したトリミングについてです。

パワーポイントに画像やイラストを載せる際には、スライドのレイアウトに統一感を持たせることが重要です。

例えば、正方形の画像もあれば縦長・横長の画像もある、という状況だと、スライドのレイアウトに統一感がなくなってしまいます。

もちろん手動でも縦横比は調整できますが、縦と横の長さを確認して計算をしないと、正確に縦横比を設定することはできません。

そんな時に役立つのが縦横比によるトリミングです。(今回はパワーポイントのデフォルトの縦横比である、16:9でやってみましょう)

トリミングで縦横比を選択できる

【トリミング】内にある【v】をクリックしてメニューを出します。すると、【縦横比】という項目があるので、そこから【16:9】を選択してください。
すると、右の画像のように、画像の縦横比が自動的に16:9に調整されましたね。
あとはドラッグして位置を調整できるので、好きなように調整しましょう。

丸や三角など、図形に合わせたトリミング

完成図

図形に合わせてトリミングする

次は図形に合わせたトリミングです。

「四角形の画像をアイコンみたいに丸くしたい!」という希望を叶えられるトリミング技術です。

画像をアイコンとして使う時、初めから丸いアイコンのようになっている素材があれば良いのですが、必ずしもそういった素材があるわけではなく、むしろ四角形であることが多いと思います。

トリミング機能では画像を図形の形に合わせてトリミングすることが出来るのです。

図形に合わせてトリミングできる

先ほどの縦横比の操作と同様に、【トリミング】➡【図形に合わせてトリミング】から、変形させたい図形を選択してください。

今回は丸いアイコンを作成したいので、円の図形を選択します。

また、その後に手動で縦横比を調整することで、円を楕円のようにすることもできます。

ちなみに、図形はトリミングすることができません。その時の代替案についてはこちらで紹介していますので、もし図形をトリミングしようとしていたらこちらをお読みください。

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【応用編】ちょっとハイレベルなトリミング技術

さて、ここからは応用として、ちょっとだけ変わったトリミングを紹介します。

トリミングを斜めに入れてみる

完成図

斜めにトリミングをする

パワーポイントのトリミングでよく質問を受けるのは、

「トリミングってなんで上下左右しかできないんですか?」といったものです。

確かに、通常のトリミング手法では縦と横の幅しか調整することが出来ません。

しかし、完成図のように斜めにトリミングを入れたいシーンもあるはずです。そこで、次は斜めにトリミングを入れる方法を紹介します。

① 図形を被せてグループ化(簡単)

1つ目はとてもシンプルなやり方です。

直角三角形の角度を調整して図形に被せる

まず、【挿入】タブから直角三角形(画像左の赤枠)を選択し、画像の上に被せるように角度を調整して貼り付けます。

 

背景色と同じ色で塗りつぶすことで斜めにトリミングができる

対角線上にもう1つ貼り付け、塗りつぶしの色を背景と揃えます。(今回は説明の便宜上、背景を灰色にしています)

 

このように、画像よりも前面に出るように設定しておくことで、画像の一部を斜めにトリミング(消す)ことが出来ます。
あとは、【Ctrl+G】でグループ化しておけば、ドラッグで移動させる時もまとめて1つの図形として動かすことが出来ます。
ちなみに、グループ化とは?と思った方はこちらで解説をしているので、是非あわせてお読みください。
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② 斜めに傾けて、図として保存する(①が出来ない場合推奨)

しかし、背景が単色ではない場合は①のやり方は使えません。そこで、図形を被せるやり方が使えない場合の対処法も紹介しておきます。

画像を斜めに傾けて、画像として保存する

まずは画像を斜めに傾けます。そしてその画像の上で右クリックをし、【図として保存】を選択しましょう。

 

名前を付けて画像を保存し、再度スライドに貼り付ける
保存画面が出てくるので、適当な名前を付けて保存します。その後で、再度パワーポイントに保存した画像を貼り付けてください。
あら不思議、初めから角度が傾いた画像が貼り付けられます。

 

画像の向きを調整すると斜めにトリミングが入る
あとは、角度が元に戻るように画像を調整してトリミングを行うだけで、画像を斜めにトリミングすることができます。

 

斜めにトリミングを入れられる
完成図はこんな感じです。①のやり方よりも少し手間はかかりますが、これなら背景に関係なく斜めにトリミングを入れることが出来ますね!

トリミングで立体を作ってみる(小ネタ)

トリミングで立体を作る

最後は、トリミングで立体を作る方法を紹介します。(テクニックというよりは小ネタのようなものなのですが笑)

立方体でトリミングをする

【図形に合わせてトリミング】の選択肢から立方体(画像左の赤枠)を選択します。
すると、立方体に合わせて画像が変形します。縦横比を変えると直方体のようになったりもします。
どこに使い道があるねんという小ネタでした(笑)

まとめ

以上、トリミングの基本的なやり方と小ネタを紹介してきました。

トリミングはとても便利な機能なので、様々な引出しを持っておきましょう。

では、また別の記事でお会いしましょう。

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