パワーポイントとワードは双方ともにビジネスの場で用いられるここが多いツールです。
一見、使用用途は全く異なるように見えますが、両方の機能を用いてより良い資料を作ることもできます。
例えば、パワーポイントで作成した図解やスライドをワードに貼り付けることによって、より見やすいワードを作る、という方法が挙げられます。
ワードは文字を基本として作成されますが、このようにパワーポイントで作成したグラフを画像として貼り付けると、さらに視覚的にわかりやすい資料にすることができます。
そこで今回は、パワーポイントで作成した図形やスライドをワードに貼り付ける方法を紹介していきます。
まずはパワーポイントで図やスライドを保存する
ワードに直接貼り付ける前に、まずはパワーポイントで作成した図形やスライドを保存する必要があります。
パワーポイントから直接コピペすることもできるのですが、場合によっては解像度が低くなったり文字だけ拡大や縮小がされなかったりする可能性があります。
そこで、まずはパワーポイント内の一部の図形だけを選択、もしくはスライドごとまとめて保存する方法に分けて説明します。
図形を図として保存する
まずはパワーポイント内の一部の図形だけを選択してコピーする方法です。
図形を選択してメニューを出す
保存をしたい図形を選択して右クリックをします。
するとメニューが出てくるのですが、【図として保存】を選択しましょう。
図として保存する
図として保存を選択すると、保存先を選ぶ画面が出てきます。
あとから見て分かるようにファイル名を設定して、保存場所もわかりやすい場所に指定しておきましょう。
ファイルの種類と拡張子
また、図として保存する際には、ファイル名や保存場所以外にファイルの種類も設定できるようになっています。
最初は「PNG ポータブル ネットワーク グラフィクス形式(*.png)」という保存形式が選択されています。
PNG形式はWebページで使用する画像に用いられる拡張子で、フルカラーで1670万色を表現することができる他、背景の透過が可能です。
優秀な保存形式なので、基本的にはこのやり方で保存をして問題ありません。
PNG以外で推奨されている拡張子
また、PNG以外には「JPEG ファイル交換形式(*.jpg)」という保存形式もおすすめです。
こちらもWebページで使用する画像に用いられる拡張子で、背景の透過はできませんが、よりファイルサイズを小さくできます。
使用用途に合わせてPNGと使い分けましょう。
拡張子についてはこちらの記事でまとめてみたので、時間のある方は覗いてみてください。
パワーポイントのファイル名にくっついている「.pptx」「.ppt」という文字は拡張子と呼ばれています。これらの拡張子にはそれぞれ意味があり、使い分けをすることができます。今回は、パワーポイントにおけるそれぞれの拡張[…]
スライドごと図として保存する
次はパワーポイントで作成したスライドを図として保存する方法を見ていきます。
保存したいスライドを選択しておく
スライドごと保存する場合は、【ファイル】タブを選択します。
注意点として、【ファイル】タブを開く前に保存したいスライドを選択しておく必要があります。
ここで別のスライドを選択していると、別のスライドが保存されてしまうため気を付けましょう。
選択したスライドを図として保存する
【ファイル】タブに移動した後は、【名前を付けて保存】を選択しましょう。
タイトルの下にパワーポイントの保存形式を選択する項目があります。
いつもは「PowerPoint プレゼンテーション」のまま保存していると思いますが、ここで赤い枠で囲まれた「JPEGファイル交換形式」もしくは「PNGポータブルネットワークグラフィックス形式」を選んでください。
保存形式をJPEGもしくはPNGにしてから保存を選択すると、上の画面のようにエクスポートするスライドを指定するように指示されます。
今回は指定したスライド1枚のみを保存したいため、【このスライドのみ】を選択してください。
【すべてのスライド】を選択すると、パワーポイント内の全スライドが1つのフォルダにまとめて保存されます。
保存した図やスライドをワードに貼り付ける
さて、これでパワーポイント内で作成した図形やスライドを保存することができましたが、次はこの保存した図形やスライドをワードに貼り付けていきましょう。
ワードに画像を挿入する
では、早速ワードに移動しましょう。
【挿入】タブに移動をして、【画像】から【このデバイス…】を選択しましょう。
【このデバイス…】の中にはこれまでに保存してきた画像やファイルが格納されており、先ほどパワーポイントから保存した図形やスライドが入っています。
すると、【図の挿入】のダイアログが出てくるため、先ほど保存した図形やスライドを選択しましょう。
選択後に【挿入】をクリックすると画像を挿入することができます。
この手順で貼り付けを行うと、グラフが画像として貼り付けられているため、拡大や縮小も簡単にできます。
パワーポイントから直接コピペする方法
先ほども少し述べましたが、一度画像として保存をしなくてもパワーポイントから直接貼り付けることもできます。
しかし、その際に少し気をつけないと拡大や縮小がうまくいかなかったり、画質が下がったりすることもあるのでご注意ください。
まずはパワーポイントの画面で使いたい図形やスライドをコピーします。
右クリックで選択して【コピー】を選択するか、Ctrl+Cでコピーをします。
コピーができたらワードに移動します。
貼り付けたい場所に移動をして、右クリックでメニューを出しましょう。
【貼り付けのオプション】から【図】を選択するとコピーした図形やスライドを貼り付けることができます。
図としてコピーされるため、拡大や縮小しても元の書式が保持されるので安心です。
パワーポイントとワードを使いこなそう
パワーポイントとワードは一見、別々の用途のツールにも見えますが、両方の機能をうまく使って資料を作成することもできます。
ワードへの貼り付けは必ず使いこなせるようにしておきましょう。
では、また別の記事でお会いしましょう。