みなさん、このような状況を目にすることはよくありませんか?
「……以上で私のプレゼンを終了します。何か質問ある方は挙手をお願いします!」
シーン……。
特に内容が難しかったり、参加者数が多かったりすると、気後れして質問がしづらい空気になりますよね。
しかし、質問力は学生でもビジネスマンでも必要なスキルですし、プレゼンター側からしても自分のプレゼンに対して何かしらの反応があると嬉しいものです。
そこで、今回はプレゼンの質問をできるようになるための考え方と、実際の質問例を紹介していきます。
プレゼンの質問が思いつかない原因と解決法
まずは、プレゼンを聞いていてもなぜか質問が思いつかない…という方向けに、質問についての重要な考え方を説明します。
プレゼンの聞き方で、質問が思いつくかが決まる
あまり意識している人はいないかもしれませんが、質問が思いつくかどうかは実はプレゼンの聞き方で変わります。
プレゼンをなんとなく聞かない
プレゼンが始まったら、全てをプレゼンターに任せて何となくでプレゼンを聞いていませんか?
もしそうだとしたら、黄信号です。
最近ではオンラインでのプレゼンが急増しており、特に人数が多い時には受動的にプレゼンを聞いてしまう、なんてことも少なくないと思います。
しかし、この聞き方では質問を思いつくことはできません。なぜなら、当事者意識が欠けているためです。
自分の中ではしっかりと話を聞いているつもりでも、心のどこかで他人事のようになってしまうため、いざ質疑応答の時間になると「特に質問がないな…」という状況に陥ってしまいます。
質問を最低でも2つはする前提でプレゼンを聞く
その上で意識していただきたいのは、プレゼンを聞くときには何かしら質問をする前提で臨むようにするということです。
これは私が大学時代に教わった極意なのですが、質問をするつもりでプレゼンを聞くだけで、驚くくらい質問が出てきやすくなります。
プレゼンの中身に明らかに疑問点や矛盾があれば質問もパッと思いつくのですが、そうでない場合は質問も思いつきにくいです。
ここはツッコミどころあるかな…?と考えながらプレゼンを聞くようにすると、自然と質問が思いつきやすくなります。
ちなみに質問を2つ用意しておく理由としては、他の人と質問が被ってしまった時にもう1つの質問を使うことができるからです。
質問の内容は意外と被ってしまうので、そうなった時に焦らないように準備しましょう。
質問することに対する意識を変える
また、質問に対する意識を変えることも重要です。
質問を難しく考えると、質問できなくなる
普段あまり質問をしない方からすると、「質問を積極的にする人って勇気あるなぁ」と思うこともあるかもしれません。
しかし、「こんな質問していいのかな…?」「当たり前のことを聞いて恥をかきたくない」と思っていると、なかなか自分から質問をすることは難しいです。
もちろん、よく考えてから質問することは大切ですが、どんな質問でもとりあえずしてみることを意識してみてください。
その質問に対するプレゼンターの反応を見て初めて、自分の質問が適切だったのかがわかることもあります。
あらかじめ知識を得られるテーマなら、予習をしておく
また、自分の質問に自信を持つために予習をおすすめしています。
例えば、その日の講演のテーマが「Webマーケティングについて」だったら、あらかじめWebマーケティングの基礎について自分で予習してみる、などということです。
当日はその知識も踏まえたうえで質問をしてみると、「お、この人は○○のことをよくわかっているな」と思われたりすることもあります。
今すぐに使える!プレゼンの質問例
ここまででプレゼンの質問を思いつくための心構えを紹介してきましたが、今すぐに質問が必要だ!という方もいらっしゃると思います。
そこで、今すぐに使えるプレゼンの質問例をいくつか紹介していきます。
注意点として、その答えとなるような内容をすでにプレゼン中に話していた場合は、「あ、この人は話を聞いてなかったんだな」と思われてしまうので気を付けましょう。
なぜ?を深堀りする
まずはじめにおすすめするのは、なぜ?を深堀りした質問です。
例えばですが、何かしらの行動に対して、なぜそれをしようと思ったのか?という質問は結構使えます。
「○○さんの~~というアイデアがとても素晴らしいと感じたのですが、そもそもなぜ、~~をしようと思ったのでしょうか?」
プレゼンターのアイデアに対しての質問になるので、質問に答える側としても話を広げやすく、新しいエピソードを話してくれることも多いです。
大切にしていた考え方を聞く
また、大切にしていた考え方を聞くというのも使える質問です。
講演で話すような内容のプレゼンでは、プレゼンター側に何かしらのビジョンやポリシーがあることが多いです。
「○○さんは~~を成し遂げたと思うのですが、その中で大切にされていた考え方はありますでしょうか?」
一般的に、調べればわかるような質問をするのはあまり良くないとされています。
しかし、この大切にしていた考え方という切り口なら、その答えはプレゼンターしかわからない、答えられない内容になるのでいい質問になりやすいです。
また、この質問のいい点として、大体のテーマのプレゼンに対して使うことができます。
大変だったことや苦難を聞く
他にも、内容に対して大変だったことや苦難を聞く、というのも私が良く使う質問になります。
もちろん、山あり谷ありがしっかりと描かれているプレゼンもあるとは思うのですが、プレゼンによってはその苦難の部分が省略されてサクセスストーリーのようになることもあります。
「○○さんが~~を推進していく中で一番大変だったことと、その苦難をどのように打開したかをお聞きしたいです」
どんな成功談も、苦労なく達成できることはほとんどないはずです。
この質問をすることによって、成功談の裏話などを聞くこともできるため、有効だと思います。
どうしても思いつかない時は、感想を述べる
また、最後の手段にはなってしまうのですが、どうしても質問が思いつかなかった時には感想を述べるという手もあります。
質疑応答で手を挙げていなくても、唐突に発言(質問)を求められることも稀にあります。
そういった時には、「質問ではなく感想になってしまうのですが…」と前置きを入れてから、そのプレゼンの感想を言ってみましょう。
質問が思いつかない時には、このやり方で難を逃れることができるかもしれません。
プレゼンで積極的に質問をできるようになろう
何かしら質問をしようと思いながらプレゼンを聞くことは、質問がしやすくなるだけでなく、内容の理解促進にも繋がります。
いざという時にしっかりと質問ができるようになるためにも、普段から意識的にプレゼンを聞くようにしてみてください。
では、また別の記事でお会いしましょう。