【評価シート配布】プレゼンの評価で見るべき項目を徹底解説

学生から社会人まで、プレゼンは避けて通れません。

プレゼンは基本的には評価される側だと思いますが、時には自分が評価する側になることもあります。

しかし、プレゼンをどう評価すれば良いかわからず、お困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、今回はプレゼンの評価で見るべき項目と、私が実際に作成したプレゼンの評価シートを紹介していきます。

プレゼンの評価をする側でもされる側でも、本記事の内容は役に立ちます。

プレゼンの評価で大切な心構え

評価を下す

まずは、プレゼンの評価をするにあたって重要な心構えを説明していきます。

主観ではなく、客観を大切にする

最も重要な考え方は、主観ではなく客観を大切にすることです。

「評価」は「感想」とは異なります。

自分が感じたままに評価を行うのではなく、一定の基準を設けることによって、客観的に評価をすることが大切です。

私も直感で「お、このプレゼン面白いな」と思うことはあるのですが、それをそのまま評価に反映させることはしていません。

評価する項目をあらかじめ決めておいて、その1つ1つに対して厳密に評価を下しています。

フィードバックもする場合はバランスよく行う

また、評価をする中で、相手にフィードバックをすることは良くあると思います。

その時にも、意識しなくてはいけないことがあります。

褒めるだけのフィードバックは成長を阻害してしまう

プレゼンへのフィードバックはある程度自由にして良いのですが、評価という観点から考えると「褒めるだけ」のフィードバックはあまり好ましくありません。

もちろん良かったところを正しく評価してあげるということはとても大切ですが、それだけでは次には繋がりません。

プレゼンの良かったところだけではなく、悪かったところもしっかりと指摘し、次のプレゼンのための気づきを与えられるように意識しましょう。

「悪いところの指摘」だけにならないようにする

悪かったところを指摘してあげることは、次のプレゼンのための気づきを与えられるとお話ししましたが、逆に悪いところだけを取り上げてフィードバックをするのもあまり良くありません。

プレゼン以外の普段の生活でも、「○○がダメだったね、あと▼▼も良くないしそもそも全体的な☆☆が~~」などと立て続けにダメ出しをされてしまうと、かえってやる気をなくしてしまうことはありませんか?

フィードバックは、良かったところと悪かったところをそれぞれ評価して、伝えてあげることが効果的です。

プレゼンで見るべき評価項目

スマホで評価をしている様子

私は大学生の頃から良くプレゼンを審査する立場になることが多く、これまでに多くのプレゼンを評価してきました。

そこで、ここからはプレゼンがどのように評価されることが多いか、私が実際にプレゼンを評価する時に使っている項目を具体的に紹介していきます。

ここで使う評価項目が、最終的な評価シートの内容になります。

プレゼンの組み立て

全体を通して、プレゼンの組み立てがしっかりしているかについての評価項目を説明します。

テーマに対して適切なプレゼンか

まずは、与えられたテーマに沿ってプレゼンができているかを評価しましょう。

基本的なことですが、前提としてかなり重要な要素です。

話の構成はわかりやすいか

全体的に話の構成がわかりやすいかを評価しましょう。

聞いていてなんとなく内容が伝わってこないプレゼンは、この話の構成がしっかりしていないことがほとんどです。

時間配分は適切か

プレゼン時間が決まっている場合は、配分が適切だったかを評価しましょう。

前半に偏り過ぎて後半が駆け足になってしまったり、もしくはプレゼンの時間が大きく余ったりしていないかチェックしましょう。

課題設定・分析に関する評価項目

課題設定や現状分析に関する評価項目を説明します。

課題設定は明確でわかりやすいか

プレゼンにおける課題設定を明確にできているかはとても大切です。

ここで課題設定が的確かを評価しましょう。

説得力のある文献やデータを使えているか

現状分析の際に、文献やデータがあると分析の納得感が増します。

文献やデータの出元が適切かを評価しましょう。

プレゼンターが独自で一次データを集めるアンケート調査なども有効です。

興味深い角度からの分析ができているか

分析の着眼点が当たり前のことばかりだと、結果も当然のものになりやすいです。

興味深い角度から分析をして、何らかの示唆を得ているかを評価しましょう。

提案(施策)に関する評価項目

プレゼンのメインパートである提案(施策)部分に関する評価項目を説明します。

分析の結果を踏まえた提案(施策)になっているか

提案や施策が分析の結果を踏まえた上でのものになっているか評価しましょう。

現状分析のパートから提案パートの繋がりがスムーズであるほど、聞き手の理解度が高まります。

新しい視点が入った提案(施策)になっているか

ここでの提案や施策が最終的なアウトプットになります。

聞き手にとって新しい発見がある提案だったかを評価しましょう。

実現可能性が高い提案(施策)になっているか

先ほど説明した目新しさという観点はプレゼンに重要ですが、ただ突飛な案を出せば良いというわけではありません。

実際にその案を使うことができるかどうか、実現可能性についても評価する必要があります。

プレゼンテーションの巧拙

続いてはプレゼン自体が上手にできているかに関する評価項目を説明します。

話し方は明瞭で聞きやすいか

まずは基本的な要素として、話し方が明瞭で聞きやすいかを評価します。

声の大きさが適切で、はっきりと話せているかが重要です。

スピードや抑揚、間を意識できているか

プレゼンは緊張するため、特に早口になってしまう人が多いです。

ほどよいスピードで抑揚をつけて話せているか、適切なタイミングで間を取れているかを評価しましょう。

自信を持って堂々とプレゼンができているか

また、プレゼンターの態度も評価項目として重要です。

自信を持ってプレゼンをすると、聞き手も安心して内容を聞くことができます。

パワーポイントの見やすさ

パワーポイントはプレゼンにおいてかなり重要な武器です。

パワーポイントに関する評価項目もしっかりと見ていきましょう。

資料の体裁(フォント・色・レイアウト)が整っているか

パワーポイントの基本項目です。

見やすいフォントや色を選べているか、レイアウトが整っているか評価しましょう。

画像や図表を入れるなど、工夫ができているか

文字ばかりのパワーポイントは見ていて苦痛です。

適度に画像や図表を入れられているかを評価しましょう。

視覚的にプレゼンをサポートできる資料になっているか

パワーポイントの役割は、プレゼンを視覚的にサポートすることです。

原稿と同じ文字がスライドに入っているよりは、パワーポイントは箇条書きで要点を記して、プレゼンで補足をするというのが理想となります。

 

また、プレゼンに使うパワーポイント資料には意識するべきことがたくさんあります。

こちらに見やすいパワーポイントを作るためのコツをまとめたので、参考にしてみてください。

▼見やすいパワーポイントを作るためのコツ

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筆者が作成したプレゼンの評価シートを紹介

最後に、本記事の筆者である私が作成したプレゼンの評価シートを紹介します。

評価シートの構成

これまでの章で説明した、プレゼンの評価項目を評価シートに組み込みました。

筆者が作成したプレゼンの評価シート

得点の部分に数字を入力すると、100点満点で合計得点が出るような評価シートを作ってみました。

それぞれお好みでアレンジして使っていただければと思います。

評価シートのダウンロードはこちらから

プレゼンの評価シートはこちらからダウンロードできます。(下記リンクをクリックでダウンロード開始)

プレゼン評価シート

プレゼンの評価は慎重に行おう

プレゼンの評価は、時によってはプレゼンをすることよりも大変です。

評価をするべき項目をしっかりと押さえて、適切に評価をできるようにしておきましょう。

では、また別の記事でお会いしましょう。

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